2014年1月5日日曜日

コラム「模型は上手く作れた方がより楽しいのか?」

散らかった作業スペース、左の出窓に塗装ブースを展開

 プラモデルを作っていて、実際に他者に見てもらったり、動画にしてパソコンの前の皆さんに観てもらったりしている。

そのどちらでも言われたことがあるのですが。。

完成品を見たひとが、

「こんな風に作れたら楽しいだろうな」

という一言。

実のところ、こう言った方々が思っているような「楽しさ」というのは多分、普段の製作で私は感じていないと思うのです。

この言葉の裏にあるのは、「自分ではこんなに上手く塗れる気がしないから」ってところがあるでしょう。
しかし、その楽しいという感覚はその塗りが出来るようになって3作品程度まででしかないと思うのですよ。
当たり前に塗れるようになったら、日常茶飯事な出来事としてさしたる悦びは無いとはいえないものの、そんなに楽しいとは感じない。もちろん完成した時の悦びはもうちょっと強いですけどね。

 初めてエアブラシで綺麗なベタ塗りができた時はほんとに楽しかった。
今ベタ塗りが綺麗に出来たとしても当然出来るものであって嬉しいとか楽しいとか思わないということです。

いい意味でも悪い意味としても、出来る事に慣れちゃうんですよね。

変な喩えしますけど、お母さんが赤ちゃんを生むとき、「元気に育ってくれたらそれでいい」という欲求と希望を持つわけですよ。
お母さんの日記とか読んだらそういう一文がどっかに書いてあるんじゃないか?
でも小学校ぐらいになると、成績を気にするようになるわけですよ。
元気に育ったことにはもう当たり前でして。


 で、タイトルの模型は上手く作れた方が楽しく感じられるのかどうか?というハナシですが、、、

個人的にはそんなこと無いですね。

以前に、マーカー塗りの動画を出したことがありましたが、相当楽しかったです。
出来上がった作品自体は別段美しく塗れたわけでもなく、むしろマーカー塗り特有のムラがスゴイです。
 他には、ロボやメカモノばっかり塗っていた時に、海洋堂のティラノサウルスフィギュアをエアブラシ塗りに挑戦した時はもうタマラン楽しかったですね。
去年一年間ガレキフィギュアをかなりの数仕上げてましたが、色々とメカモノと違う手法・技法が楽しくてですね。
だって、ロボ・メカモノやってて性的にエロい肌塗りなんてやる機会ないでしょう。

ようは、違うジャンルに手を出してみること、新しい手法を試してみること、そういった今までと違う刺激を欲しているというわけです。

新しい趣味を始めよう。または始めた時。あのモチベーションですよ。
最近で言うと、バイクのボアアップを素人ながら自分でやる楽しさ。

模型という範囲で言うと、ガンダム専門で作り続けられてるひとは、次の目標や、試したい手法がすぐに浮かんでるんじゃないでしょうか?
で、模型は趣味だといいながら、完成品が出来ない人は目標がボヤけたり、やってることにマンネリがでてるんじゃないですか?
ヒトがほんとにやりたいことがあるときは、時間が無くてっていう言い訳はしないですから。

 私が模型を作っていて、趣味が続いてるのは、こんなふうに新しい手法なんかで、違う刺激を得られるからでしょう。
それなりに上手く作れるから楽しいのではありません。きっと。
アレコレやっているうちに、結果としてそれなりに上手くなったというだけのことで。

それが、模型作りは楽しいってことなんじゃないかな?と思うわけです。

プラモデルを始めたいけど、エアブラシが高くて始められないとか言ってる奴はアホです。
まずは、ニッパーとガンプラ買ってきて完成して楽しい!って感じれ。
物足りなくなったらマーカー買ってきてちょっと設定補完してまた楽しい!って感じれ。
また物足りなくなったら筆塗りを初めて楽しめ。
ジャンルで煮詰まったら横道それたらいいわけだし。

模型趣味を通して「楽しい」をたくさん感じたものが勝ちだし、必ずしも美しいものを作ることが悦びとは限らない。
出来る事から初めたら必ず次がみえるはずです。

じゃけん明日からお年玉で模型作りはじめましょうね~

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